南城市と与那原町、渡嘉敷村、座間味村の取材を担当しています。地域の行事やイベント、議会、行政などの取材が主な業務です。地方の取材は取材対象者との距離の近さを感じます。南部は伝統行事が盛んで活気がありますね。与那原町で例年約3万人が集う与那原大綱曳はコロナ禍で2年連続中止でした。しかし地域住民は通常の4分の1以下の綱を編んで綱曳をしました。フェイスシールドで綱を曳く姿に、伝統を絶やしたくないという地域の熱い思いを感じ感動しました。綱曳は「神事」だと再認識した人もいました。コロナ禍では取材の難しさを感じました。自分が感染したり、取材対象者を感染させたりしないよう、車中で記事を書くことが多かったですね。記者として大事なことに気付かされる機会にもなりました。小笠原諸島からの軽石が南部地域にも流れ着いた10月ごろ、久高島にも軽石が押し寄せ定期船が着岸できないなど影響が出ました。島に住む住民に電話で取材した際、「実際に現場を見た方がいいよ」と言われ翌日、島に向かいました。美しい海を軽石が埋め尽くす様子は想像を超えていました。現場に行って五感で感じる大切さを再認識しました。当たり前にしていたことですが、コロナ禍で普通のことができなくなっていたんですね。