政経グループの経済班で観光担当をしています。ホテルや旅行社、空港、土産品店、レンタカーなど幅広い観光産業の現場で話を聞いています。コロナ前まで観光は沖縄の主要産業として順調に推移し、新しいホテル開発や投資の動きが相次いでいました。コロナ後は観光客が減少し、落ち込んだ観光業の現場を取材する機会が増えました。休業を余儀なくされるなど厳しい現状が続いていますが、復活に向けて試行錯誤する企業など幅広く取材しています。大変だった取材はやはりコロナ下の観光業界の取材です。明るい話が一切出てこないし、企業の落ち込みの状況を聞きたくてもなかなか話してくれませんでした。普段から仲良くさせてもらっている方に、話を聞けるように努めましたが暗い気持ちになりながらの取材は大変でした。この仕事でなければ入れない場所に入れたり、会えない人に会えたりするのが醍醐味(だいごみ)です。那覇空港の第二滑走路オープンの取材の時、新しい滑走路の上を歩きました。空港が運用を始めたら絶対入れない場所なので踏みしめて歩きましたよ。心掛けているのは元気のいいあいさつです。どんなにテンションが低くても「おはようございまーす」と明るく切り出せば、快く取材に応じてくれることが多いですね。経済班は比較的短時間の告知取材も多いです。どんな取材でも丁寧な対応を心掛ければ、いざという時にその方に連絡を取ることができるかもしれません。告知の取材でしか顔合わせができない人もいます。実際に会う機会を大切にしたいと思います。伝統芸能に興味があったので入社後、経済担当に配属されて戸惑いましたが、沖縄の経済を動かす人々の話を聞くことは刺激があって楽しいですね。