ほかの新聞社だと社会部と呼ばれる部署でデスクをしています。翌日の紙面にどんな記事をどこに配置するか大まかな計画を立て、記者が書いた記事を見てブラッシュアップしていく業務ですね。 記者も人間で思い込みの間違いもあります。記者本人は内容を分かるけど、読者には伝わらないものもあります。デスクが記事を見た上で「これじゃ分からないよ」「ここはどういうこと」というやり取りをしています。翌日の紙面を決めるデスク会議を経て記者に追加取材を打診したり、「この内容は面白いよ。もっと取材してみて」と伝えたりもします。 日々新聞を発行しているので時間との闘いです。紙面作りでは記者が取材する時間、記事を書く時間、デスクが記事を見る時間、紙面のレイアウトをする時間が必要です。締め切り時間は決まっており、そこから逆算して皆が行動しなければいけません。大変な場面もあります。 私も現場の記者だった時、世間にまだ知られていないニュースをスクープした際の快感は非常に強く、やりがいがありました。最近気づきましたが、今はデスクとして後輩記者と会話のキャッチボールをしたことで本人が新しいニュースをつかんだり、記事の深みが増したりするのを見ると非常に楽しいですね。 新聞記者は毎朝、同業他社にスクープされていないかどうかを確認するなど、寝起きがストレスフルな仕事だと思います。そのストレスとうまく付き合っていけるかどうかが課題です。 また新しい部署に異動した時、新しい知識のアップデートが必要になります。各部署の担当分野の知識を学ぶのは楽しいですが、大変でもあります。取材相手はその分野のスペシャリストで、私たち記者はゼネラリストのようなものです。広い分野をかじっていて、スペシャリストとは異なる見方ができることもあると思います。 仕事をする上で、事前の準備を大事にしています。取材相手や取材内容のこれまでの経緯を把握しておかないと、取材が難しくなることがあります。先に資料を読み込んだり、取材のポイントをノートに書き出したりします。知識の積み重ねがないと質問自体ができません。確認作業も大事ですね。記事を書く時も取材の時も、自分の思い込みではないのかを常に確認するようにしています。そして他社にスクープされても、反省はすれどストレスはためないということは非常に大切にしております。